FIFAワールドカップ・アジア予選 最終予選
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- キックオフ:
- 2017/3/28(火) 19:35
- 試合会場:
- 埼玉スタジアム2002

4 | 2 | 前半 | 0 | 0 |
2 | 後半 | 0 |

戦評
爽快感のない快勝劇は、満足感と課題が多く残る一戦となった。開始早々に香川真司が冷静さを見せて先制点を奪う。前半19分には久保裕也が正確なクロスを入れると、岡崎慎司が合わせて2点のリード。これで流れは決まったかに見えたが、ここから日本にとって長く苦しい時間が続く。ボールをうまく動かせず、低い位置でパスミスが相次ぐと、タイに一方的に攻められる劣勢の展開。後半に入っても流れは改善されず、シュートにすら持ち込めない苦しい時間が続く。しかし、後半12分に久保が左足を一せん。よどんだ空気を吹き飛ばすような鮮やかなシュートで3点目を決めると、途中出場の本田圭佑を中心に徐々に流れを引き戻す。さらに1点を追加し、終盤には川島永嗣がPKを横っ飛びで防ぐなど、いくつも見せ場が訪れて終了。2戦連続完封に貢献した川島や、3得点に絡む活躍を見せた久保など、良い点があったのは事実。ただ、チーム全体でのボールの回し方や、押し込まれた際の守備陣のイージーミスは、今後に向けて目を背けてはいけない改善点といえるだろう。
見どころ
指揮官の思惑通り、経験の差が勝負を分けたUAE戦。ヨーロッパで出場を重ねる原口元気、大迫勇也、久保裕也が期待通りの働きを見せ、難しい一戦に抜てきされた今野泰幸はMVP級の活躍。久々の出番となった川島永嗣もビッグセーブでUAEに流れを渡さず、日本の選手層の厚さを再認識する内容で貴重な勝点3を持ち帰ることに成功した。大迫と今野が離脱して迎えるタイとの一戦でも勝利をつかめれば、その認識はより確かなものとなる。23日のサウジアラビア戦を0-3で落としたタイは、その試合で主将を務めたティーラトンブンマタンが累積警告で出場停止に。2月28日に行われたACLで鹿島を相手に直接FKを決めた名手が不在となり、数少ない武器を失った手負いの状態だ。タイが自陣に引いて守りを固め、日本がポゼッションを高めて敵陣へ押し込む展開が予想されるが、日本はUAE戦で見せた不用意なボールロストに十分注意しなければならない。最終ラインがそろう前に前線のティーラシルダンダにボールが入れば、ピンチは突如訪れる。攻撃に意識が傾く中で、吉田麻也を中心にリスク管理を徹底したい。「勝って兜の緒を締めよ」、その言葉通りのゲームに期待だ。
観客数 | 59003人 | 気温 | 10.6℃ | 主審 | キム ドンジン |
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芝状況 | 全面良芝乾燥 | 湿度 | 57% | 副審 | パク サンジュン |
天候 | 曇り | 風 | 弱風 | 副審 | パク インスン |
大会情報
日程 | 区分 | 大会名 |
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2016/9/1(木)〜2017/9/5(火) | A代表 | FIFAワールドカップ・アジア予選 最終予選 |