城福監督体制3年目のスローガンは「積攻」。これまで積み上げてきた堅守をベースに「積極性」と「攻撃的」をキーワードに上積みを図り、タイトル獲得を目指す。選手たちは軒並み上々の仕上がりを見せており、ルヴァンカップの開幕戦では昇格組の横浜FCに2-0で勝利。迎えるリーグ開幕戦は、昨季のACLラウンド16で敗れ、リーグ戦では2引き分けに終わった鹿島をホームで迎え撃つ。勝れなかった相手を倒せれば、自信と勢いを持って進んでいけるだろう。

元日の天皇杯決勝は神戸に完敗。ザーゴ新体制へと変わり、わずかな準備期間を経て臨んだACLプレーオフでも肩を落とす結果に。さらに、ルヴァンカップの開幕戦も名古屋に敗れ、「常勝軍団」の20年はここまで全敗に終わっている。このままずるずるといかないためにも、嫌な流れを広島の地で断ち切れるか。ザーゴ監督が就任してからの2戦はいずれも無得点に終わっているが、名古屋戦でポストに阻まれた和泉のシュートなど、決定機がないわけではない。攻撃陣には状況打破のための精度が強く求められる。