数々のタイトルを獲得し、さまざまな記録を打ち立て続けるポルトガルのスーパースター。16歳の時にスポルティング・リスボンでプロデビューを果たし、2003年に移籍したマンチェスター・ユナイテッドでプレーしたころは、トリッキーな技術と爆発的なスピードを武器に活躍した。09年にレアル・マドリッドに移籍してからは徐々にプレースタイルが変化。左サイドを起点としながらも、攻撃の最終局面では常にゴール前にポジションを取り、フィニッシュに特化したゴールマシーンへと変貌を遂げた。
30歳を越えてもその勢いはとどまることを知らず、ここぞという場面での決定力にはさらに磨きが。2017-18シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)ではチームを史上初の3連覇に導くとともに、自身はCL史上初の10試合連続ゴールを達成し、6シーズン連続となるCL得点王を獲得した。
そして18年7月、すべてを勝ち取ったレアル・マドリッドを離れることを決断し、イタリアのユヴェントスへと新天地を求める。初挑戦のセリエAでも圧倒的なクオリティーを見せつけ、1年目はリーグ戦21ゴール、2年目は31ゴールを挙げ、チームの8、9連覇に貢献した。3年目はリーグ制覇こそ逃すも、29得点をあげ、セリエAで初の得点王に輝いた。36歳となった今もその得点力に衰えは感じられない。
21年8月、マンチェスター・シティへの移籍が間近と報じられていたが、急転直下、12年ぶりとなる古巣マンチェスター・ユナイテッド復帰が発表され、世界を驚かせた。