オランダのフローニンゲンで11年5月にプロデビューを飾ると、13-14シーズンからスコットランドのセルティックへ移籍。ここで2度のリーグ優勝を経験し、将来有望な大型センターバックとして注目を集めた。
15年夏、活躍の舞台はイングランド・プレミアリーグへ。サウサンプトンに加入すると、すぐさまディフェンスの中心となり、15-16シーズンは6位、16-17シーズンは8位と健闘したチームを支え、自身の評価をさらに高めると、マンチェスター・シティやリヴァプールなどビッグクラブが注目する選手となった。
そして18年1月、DFとしては歴代最高額となる7500万ポンド(約114億円)でリヴァプール移籍が決定。加入時は高すぎる移籍金の額が議論の対象になったが、実際にピッチに立つとその額面にふさわしい活躍ぶりを披露し、ここでもすぐさまチームの中心に。失点が多かったリヴァプールの守備を立て直し、加入1年目からチャンピオンズリーグ(CL)決勝進出に貢献した。
18-19シーズンには加入2年目ながらチームリーダーの1人となり、さらに存在感を高めた。一対一や空中戦といった対人プレーに滅法強いのはもちろんのこと、若手が多い最終ラインのメンバーを引っ張る統率力やカバーリング能力、さらに攻撃の起点となる正確なロングフィードといった特長も存分に発揮。チームをプレミア最少失点(22)に導き、自身は選手投票で決定するPFA(プロフットボーラー協会)のリーグ年間最優秀選手に選出され、CLの舞台でもリヴァプールにとって14年ぶりとなる欧州制覇に大きく貢献した。