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日本

予想フォーメーションは4-4-2。直近の公式戦である2月のアジアカップ準決勝からは3名スタメンが変わっている。昨年の東京オリンピック以来の代表となる杉田は左サイドハーフに入る見込み。WEリーグの後半戦に一気に頭角を現した「ニューヒロイン」千葉はベンチからのスタートとなる

セルビア

予想フォーメーションは4-1-2-3。4月のワールドカップヨーロッパ予選では世界ランキング5位のドイツ相手に3-2で競り勝つなど、勢いと攻撃力は確かなものがある。そのドイツ戦に出場していたメンバーも多く、先制ゴールを挙げたウインガーのポリャクに注意したい

日本

まずはボールを後ろで回すセルビアに対し、両サイドハーフと2トップが厳しくプレスを掛ける。最終的にはボールを蹴らせてマイボールにする

日本

田中美がペナルティエリア右へ流れて右サイドの清水からスルーパスを引き出すと、DFを引き付けて後ろにパスを出す。反応した長谷川がペナルティエリア中央目掛けて斜めにグラウンダーのパスを供給するも、DFにクリアされてしまう

日本

山下が自陣から一気にロングボールを蹴り込むと、競り合いのこぼれ球を杉田が拾い、ディフェンスラインの裏へ走り込む田中美を見てスルーパスを供給。田中美はペナルティエリア左にフリーで抜け出すが、惜しくもオフサイドの判定

セルビア

1本のロングパスから起点を作り、中盤でテンポよくパスをつなぐ。この流れから左サイドでフリーのミヤトビッチにボールが渡り、ミヤトビッチは右足でストレート性のクロスを供給する。しかし、南が素早く落下点に入り、頭で大きくクリアする

日本

植木が中盤を単独で持ち上がり、右サイドに開く長谷川を見て右足でパスを出す。受けた長谷川は長く持つことはせず、ゴール前へ浮き球を送り込むが、DFに頭で大きくクリアされてしまう

日本

またも連動したハイプレスから敵陣で林がボールを奪う。その林からボールをもらった長谷川がすかさず縦につけると、田中美が受けてペナルティエリア手前の右から右足を振り抜く。シュートは枠をとらえていたが、GKに正面で止められてしまう

日本

熊谷が縦にパスを出して攻撃のスイッチを入れると、サイドから中央に絞った長谷川が受けて前方へスルーパスを送り、田中美が受けてペナルティエリア右に進入。田中美はDFの厳しいタックルを受けてよろめきながらも、転ばずに持ちこたえて右足を振り抜く。だが、惜しくもクロスバーの上に外れてしまう

日本

長谷川が右サイドの深い位置までボールを運び、右足で浮き球のクロスを供給。だが、ゴール前にいた2トップには合わず、GKにキャッチされてしまう

セルビア

マテイッチが味方からのロングパスに反応し、対応に来た熊谷の前に体を入れながらもボールをキープ。フィジカルを生かしたドリブルでアタッキングサードまで進入するが、戻った熊谷がスライディングでボールを刈り取る

セルビア

スロビッチにイエローカード

セルビア

サイドから突破を図る宮川に対し、遅れてタックルに入ったプレーが警告の対象となる

日本

左サイドの敵陣深くからのFKを獲得。右足なら長野、左足なら宮川という場面で長野が速いクロスを蹴り込むが、DFにヘディングで大きくクリアされてしまう

日本

長谷川が右サイドから中に小さくパスを出し、林がポジションを上げて受ける。林はDFが寄せて来ないことを確認し、ペナルティエリア手前の右から左足でゴール左を狙ってシュートを放つ。だが、わずかに枠の左に外れてしまう

日本

田中美がDFとMFのライン間に落ちて長谷川からボールをもらい、すかさずディフェンスラインの間を通すスルーパスを供給。植木が反応し、後ろ向きの状態からターンして突破を図るが、フィジカルに優れたDFに体を寄せられてボールを失ってしまう

日本

林が敵陣中央でフリーでボールを持ち、最終ラインの裏のスペースへ走り出す田中美を見て浮き球のスルーパスを送る。田中美はペナルティエリア右に進入するが、相手のタックルを受けてボールを離してしまい、シュートを放てない

日本

清水が自陣の右サイドでボールを持つ。長谷川がポジションを下げたことで右サイドにスペースが生まれ、そこに植木が飛び込んで清水からの浮き球のパスを引き出す。しかし、トラップのタイミングでDFに頭でクリアされてしまい、ここからチャンスは生まれない

セルビア

ディフェンスラインから左へロングボールが送られると、清水のクリアが小さくなり、ポリャクが拾う。ポリャクは左サイドから中央に落とし、パブロビッチが受けて縦にスルーパスを供給。しかし、ペナルティエリア内に進入しようとしたフィリポビッチのタッチが大きくなり、収められない

日本

田中美、長谷川、清水のトライアングルで右サイドを突破し、清水がペナルティエリア右脇からピンポイントのクロスを右足で供給。DFの背後にポジションを取った杉田がヘディングシュートを放つが、ボールは枠の左に外れてしまい、チャンスを逃す

日本

杉田が最終ラインと同じ位置まで下がってボールをもらい、縦にクサビのパスを打ち込むと、植木が素早く左サイドへ展開。杉田と位置を入れ替えるように上がってきた宮川が受け、右足に持ち替えてインスイングのクロスを供給。しかし、精度を欠いて直接GKにキャッチされてしまう

日本

田中美が敵陣で相手のパスミスに反応するが、ダイレクトではたいた後方へのパスが相手に渡ってしまい、カウンターのチャンスとはならない

日本

GOOOOOAL!! 清水が宮川からの横パスを受け、敵陣中央の右から対角線上にロングボールを入れると、植木が呼応してペナルティエリア内に走り込む。DFの背後を取り、落下点に頭から飛び込んで合わせる。シュートはゴール右に決まり、先制に成功する

日本

右サイドからのCKを獲得し、キッカーの林が右足でクロスを上げる。DFにクリアされるが、こぼれ球を長谷川が拾い、テクニックでペナルティエリア右深くに持ち込んでクロスを送る。これもDFにはじかれるが、ペナルティエリアの外にいた長野がダイレクトでボレーシュートを放つ。しかし、枠をとらえられない

セルビア

味方のクサビのパスにマテイッチが反応し、ファーストタッチで熊谷と入れ替わって攻撃のスピードを上げる。ペナルティエリア手前まで持ち込んだマテイッチは前方のチャンコビッチに預け、チャンコビッチは深い切り返しでペナルティエリア内に進入。その際に南と接触して倒れるが、主審はノーファウルの判定

日本

林が中盤から縦にグラウンダーのパスを送ると、前めの位置を取っていた長野がおしゃれなヒールタッチで前方にボールを流す。田中美が反応するが、DFに当たったボールが田中美の手に当たってしまい、ファウルの判定

日本

長野がセンターサークル内から前線にロングボールを送ると、反応した田中美がファーストタッチで対じするGKを振り切り、スピードに乗ったドリブルを仕掛ける。さらに勢いを強めてペナルティエリア内へ入り込もうとすると、ステファノビッチに倒されてペナルティアーク内からのFKを獲得する

セルビア

ステファノビッチにイエローカード

日本

FKのキッカーは長野。右足でゴールの右側を狙ってシュートを放つが、壁に当たってしまう。右サイドへ流れたボールを長谷川が拾い、ペナルティエリア内へクロスを送るが、これは味方には合わない

日本

中盤とディフェンスラインでボールを前後させて相手の守備陣形の間延びを引き起こすと、生まれたハーフスペースに田中美が入って南からの縦パスを引き出す。フリーの田中美はペナルティエリア手前から右足でミドルシュートを放つが、枠の左に外れてしまう

日本

植木がペナルティエリア左に進入し、クロスを入れるが、至近距離で相手にブロックされてしまう。しかし、素早い切り替えで相手からすぐにボールを奪うと、杉田がペナルティエリア左脇で倒されてFKを獲得する

日本

キッカーの林は右足でシュートともクロスともとれるような絶妙なボールを供給。しかし、わずかに枠の右に外れてしまう

日本

植木にイエローカード

日本

後ろからボールを奪いに行った結果、相手を倒してしまい、警告を受ける

前半総括 インテンシティーの高い前半となった。日本はボールホルダーへタイトに守備を行う相手に対し、ポゼッションを高めるのではなく、スルーパスやロングボールを駆使して直線的にゴールに迫る戦い方を選択。守備面ではフィジカルに優れた相手に対して鋭い出足で対抗し、おおむね安定した対応を見せる。すると、押し気味の流れのまま前半28分に植木理子が先制点を奪取。その後も素早い判断、パススピードの速さなど、スピーディーな展開が続き、優位に立ったまま45分間が終了。1点リードで後半を迎えることとなった。

セルビア

7ミヤトビッチOUT→11イバノビッチIN

日本

前半と同じメンバーで後半に臨む

セルビア

ピッチに入ったイバノビッチが早速右サイドでボールを受け、ドリブルで中央に持ち込んで最終ラインの裏にスルーパスを送る。だが、味方に合わず、そのままゴールラインを割る

日本

左サイドを中心に細かくボールをつなぎ、その流れでサイドに流れたフリーの植木がパスを受ける。植木はドリブルでペナルティエリア左に進入し、中央にグラウンダーのパスを供給。しかし、田中美のトラップが流れてしまい、フィニッシュには至らない

セルビア

左サイドの敵陣中央からのFKを獲得し、キッカーのチャンコビッチが左足でクロスを供給。しかし、ニアサイド側にいた杉田が頭で大きくクリアする

セルビア

左サイドからのCKを得て、キッカーのブラゴイェビッチが右足でインスイングのクロスを蹴り込む。だが、精度を欠いてボールは逆サイドまで流れる

セルビア

イバノビッチが右サイドから縦にドリブルを仕掛けると、杉田のファウルを誘って右サイドの敵陣中央からのFKを獲得する

セルビア

キッカーはレフティーのチャンコビッチ。左足でストレート性の伸びるロングボールを供給するが、ここも杉田が頭ではね返す

日本

林が中盤から左サイドへ展開。受けた宮川が内側のレーンにポジションを取る杉田へ預け、杉田は前方の田中美へつなぐ。田中美はペナルティエリア左へのダイアゴナルランを見せる長谷川を見てスルーパスを供給するが、相手に先に大きく蹴り出され、左サイドからのCKとなる

日本

キッカーの林が右足で山なりのクロスを蹴り込むと、ペナルティスポット付近に走り込んだ熊谷が先に触る。しかし、タッチが大きくなってしまい、シュートには結び付かない

日本

ブロックの外側でボールを回して左サイドから右サイドへ移動し、この流れで清水がフリーでボールを受ける。清水は右足でニアサイドへ柔らかい軌道のクロスを供給。田中美が相手を背負いつつバックヘッド気味に合わせるが、クロスバーの上に外れてしまう

日本

長谷川が右サイドからペナルティエリア内へ斜めにスルーパスを送ると、田中美が反応。しかし、トラップが足下に入りすぎてしまい、シュートはジャストミートせず、DFのブロックに遭う

日本

杉田が左サイドから内側の植木に預けてその勢いのまま前方のスペースへ走り出すと、植木はワンタッチでペナルティエリア左へボールを出す。しかし、杉田がオフサイドを取られてしまう

セルビア

チャンコビッチがペナルティエリア手前の右で左足に持ち替え、ペナルティエリア左に位置を取るポリャクへ浮き球のパスを供給。ポリャクは足下に収めてシュートをうかがうが、清水が我慢の守備でシュートコースを明け渡さず、ポリャクのタッチミスを誘う

日本

16林OUT→8猶本IN

日本

19植木OUT→7宮澤IN

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左サイドからのCKを得て、キッカーは変わって入った猶本が務める。インスイングの速いクロスをゴール前へ蹴り込むが、味方には合わない

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GOOOOOAL!! 田中美のポストプレーから敵陣中央で杉田がフリーとなり、杉田はペナルティエリア右にスルーパスを送る。宮澤が走り込んでダイレクトでクロスを入れると、ファーサイドでフリーで走り込んでいたのは猶本。ドンピシャのヘディングシュートをゴール右に決め、途中出場の2人で追加点を獲得する

日本

中央に選手を多く集めて距離間を詰めてボールをつなぐが、宮澤のドリブルが相手に止められてしまい、決定機には至らない

セルビア

8ブラゴイェビッチOUT→15ストゥパールIN

セルビア

20フィリポビッチOUT→14ミリボイェビッチIN

セルビア

敵陣中央の右でFKを得て、キッカーのチャンコビッチがストレート性の浮き球を対角線上に送る。宮澤が先に触ったボールがペナルティエリア右に流れ、センターバックのステファノビッチが反転して右足でボレーシュートを放つ。しかし、シュートはわずかに枠の左に外れ、日本としては最大のピンチを逃れる

日本

田中美が中央から右サイドに流れてボールを収め、止まってボールをキープして味方の上がりを促し、裏に飛び出す宮澤へスルーパスを送る。宮澤はゴール前へグラウンダーのクロスを供給するが、惜しくも味方には合わない

日本

杉田が左からペナルティエリア中央に走り込んで味方からのロングパスを収め、素早く反転して左足を振り抜く。しかし、わずかに枠の左に外れてしまう

セルビア

GKのコスティッチが右足を痛めてピッチに座り込んでしまい、プレーが一時中断される

日本

この間にベンチへ一斉に水を取りに向かい、積極的にベンチや選手間でコミュニケーションを取っている

セルビア

コスティッチは無事に立ち上がり、プレーを再開する

日本

田中美にイエローカード

日本

中盤でドリブルを仕掛ける相手に対してのタックルが足の裏を見せる形となってしまい、警告を受ける

日本

何度か中盤でボールを失う場面もあるが、選手同士の距離間を近くすることで素早い切り替えからボールを奪い返している

日本

GOOOOOAL!! 長野がハーフウェーライン付近で相手に厳しく寄せられながらも縦にスルーパスを送ると、宮澤が反応して最終ラインの裏に抜け出し、ペナルティエリア右に進入する。中央に杉田が走り込んだことでパスの選択肢もあったが、宮澤は自らのシュートを選択。見事にニアサイドをぶち抜き、3点目を獲得する

セルビア

17ポリャクOUT→2オルソヤIN

セルビア

9マテイッチOUT→3クネゼビッチIN

日本

6宮川OUT→22宝田IN

日本

11田中美OUT→23千葉IN

日本

GOOOOOAL!! 連動したプレッシングで相手を追い込み、敵陣の右サイドで宮澤がマイボールにする。宮澤は近くの長谷川に預け、長谷川は三笘かのような深い切り返しでDFをかわしてペナルティエリア右に進入。右足でラストパスを送ると、ファーサイドに飛び込んだ千葉がスライディングでゴールに流し込む

セルビア

左サイドからのCKを得て、キッカーが左足で密集目掛けてクロスを供給する。しかし、杉田が頭でペナルティエリアの外にボールを出す

日本

15杉田OUT→17成宮IN

日本

10長野OUT→12高橋IN

日本

南と高橋がセンターバックでコンビを組み、熊谷が一列ポジションを上げている

セルビア

チャンコビッチがアタッキングサードで前を向いてボールを持ち、左足でシュートを放つ。だが、南と高橋がシュートコースを厳しく制限し、強いシュートとはさせない

日本

GOOOOOAL!! 猶本がペナルティエリア右脇へスルーパスを送ると、フリーの長谷川が右足で絶妙なクロスを供給。ニアサイドに頭から飛び込んだ千葉は惜しくも触れないが、その少し後方にいた成宮がGKのはじいたこぼれ球に反応し、冷静にゴールへ流し込む

セルビア

16パブロビッチOUT→4イリッチIN

日本

右サイドからのCKを獲得。キッカーの猶本はこれまでとは少し傾向の違う低いクロスをニアサイドへ送るが、飛び込んだ高橋は触れられず、DFにクリアされる

アディショナルタイムは3分の表示

日本

またも素早い切り替えによって敵陣でボールを奪う。最後は猶本からの縦パスに反応した千葉がヒールで後方に落とすが、味方との息が合わず、シュートにはつながらない

試合総括 後半の入りはセルビアの出足の鋭さに押された日本。しかし、この時間を無失点でしのぐと、後半17分には宮澤ひなたのクロスに猶本光が合わせるという、ピッチに入ったばかりの2人が追加点を挙げる。すると、その後はトップ下に移った長谷川唯の「創造性」が遺憾なく発揮される展開に。背番号14は同36分に代表初出場の千葉玲海菜の、同43分には起点となるクロスを入れて成宮唯の得点を演出。後半の4ゴールはすべて途中出場の選手というベンチの厚さも見せつけ、ヨーロッパ遠征2連戦の初戦を制した。