ナイジェリア戦のトピックは、やはり3-4-2-1の新システムに挑戦したことだろう。あまりうまくいかなかった後方でのビルドアップや、ウイングバックが最終ラインに吸収されることでチームの色であるアグレッシブさが影を潜めた点など、数点の課題は残る。だが、ピッチの幅を広く取り、サイドからも、中央からも積極的にゴールへ向かう攻撃には躍動感が垣間見えた。戦術だけでなく、藤野あおばや浜野まいかといった「ヤングなでしこ」の面々にもチャンスを与えており、チームの士気、そして選手間の競争の熱はかなり高まっているはずだ。 2試合目の相手となるニュージーランドは、来夏に迫るFIFA女子ワールドカップの共催国として計画的に強化を図っている最中。2021年には国内初の女子プロチームが誕生し、オーストラリアのリーグへ参戦した。そんなチームにとって、世界の頂点に上り詰めた「なでしこジャパン」との対戦は願ってもないレベルアップのチャンスだ。日本としては受け身にならず、新システムの中でもいかにして「アグレッシブさ」を見せられるか、幅広く招集された各世代のタレントが起こす化学反応をプラスに変えられるか。チャレンジをピッチで見せられるような90分としたい。
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女子代表親善試合
10/9（日）14:55
長野Uスタジアム