現在の日本に求められるハードルは高く、アジアのチーム相手に一時的とはいえ逆転を許すということは、それだけで批判の対象になりかねない。それがセットプレーからという分かりやすい事例であればなおさらだ。 だが、ベトナム戦では冷静な試合運びが目を引いた。守備を固めてくることは想定内としても、序盤は相手の力量を見極めてじっくりと試合に入る。失点を喫しても慌てることなく隙をうかがい、機を見て攻め上がる。特に後方に引いたボランチが起点となり、縦パスを入れることから生まれた前半の得点パターンは、この先も対じするであろう低く構える相手の攻略には有効な手段となるはずだ。また、選手交代によって勢いを増したように、修正力の高さも際立った。 日本の目標はあくまでも優勝だ。チーム全体でコンディションを上げ、ピークをノックアウトステージに持っていくことが大切になる。今大会は最大7試合を見据えた戦いとなるため、今節のメンバー選考は読みづらいだけに注目だ。 カタールの地でイラクと対戦するということは、ほかの試合とは意味合いが異なる。「当事者」である森保一監督の胸中は計り知れないが、勝利への思いは確かだろう。
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アジアカップ グループD 第2節
1/19(金)20:30
エデュケーションシティ スタジアム