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日本

予想フォーメーションは3-4-2-1。高橋を除き、初戦のザンビア戦と同じメンバーで戦う。グループステージでは3戦3勝、11得点無失点と、圧倒的な強さを見せつけて首位通過。また、単純な質の高さのみならず、相手によって戦い方を変えられる戦術面の柔軟性もうかがわせた

日本

タイトな守備と個の能力、そして高さで勝負してくることが予想される相手に「なでしこジャパン」はどう立ち向かうか。ここからは負ければ終わりの一発勝負。かつての栄冠をもう一度手にするため、まずは北欧のライバルに挑む

ノルウェー

予想フォーメーションは4-1-2-3。今大会では初戦こそつまずいたが、3戦目でようやく持ち直して大勝。得失点差で上回ってグループステージを突破した。調子は右肩上がりだが、今日は主導権を握って戦うか、あるいは推進力を生かしたカウンターか。いずれにせよ前線にそろうタレントの破壊力は抜群だ

日本は熊谷が、ノルウェーはミエルデが、それぞれキャプテンマークを巻く

日本

立ち上がりから積極的に相手陣内に攻め込む。藤野が粘り、ペナルティエリア右の深い位置から折り返すも、相手GKに触られ、走り込んでいた宮澤には合わない

日本

こぼれ球を拾い、南が自陣から前線へラフにボールを送る。左サイドの遠藤が反応するも、相手の対応に遭う

日本

ボールを握って後方から組み立てを図る。高橋がハーフウェーライン付近から前方へ長いボールを蹴り込むも、そのままゴールラインを割ってしまう

ノルウェー

立ち上がりは低い位置にブロックを敷いてカウンターを狙うような形となっている

日本

左サイドで細かくパスをつないだ流れから、遠藤が左サイドの相手陣深くから左足で低い軌道のクロスを送る。しかし、わずかに藤野には合わず、相手DFにクリアされてしまう

ノルウェー

ようやく落ち着いてボールを保持する時間を迎える

日本

中盤でボールを奪うと、藤野が持ち上がり、左前方の宮澤へ預ける。宮澤は外を追い越す長谷川を見つつ、ペナルティエリア手前の左から思い切って右足を振り抜く。しかし、枠には飛ばせない

ノルウェー

ディフェンスラインでボールを回しながら攻撃の糸口を探る。この時にエンゲンがアンカーの位置を取ってボールの出口を作っている

日本

前を向いた遠藤が左サイドの相手陣中央から縦にスルーパスを送る。宮澤がうまく相手と入れ替わるが、抜き切れない

日本

右CKを獲得。キッカーの遠藤はショートコーナーを選択する。味方のリターンを受け、ペナルティエリア右へ斜めのボールを送るが、相手に先に触られてしまう

日本

左サイドで宮澤がボールを持つと、大外をスピードに乗って追い越した遠藤にパス。遠藤はペナルティエリア左に進入するも、相手に当たって左CKを獲得する

日本

キッカーは藤野。右足でニアサイドへクロスを上げると、田中美がヘディングで合わせる。しかし、枠をとらえられない

日本

GOOOOOAL!! 左サイドでパスをつなぎながら前進。宮澤が中央へ小さく切れ込み、左サイドの相手陣中央からシュート性のクロスを送る。すると、クリアを試みたエンゲンに当たって軌道が変わり、ゴールへ吸い込まれる。先制に成功する

ノルウェー

相手陣に押し込み、左右の幅を使いながらパスを回す。しかし、日本の素早い寄せに手を焼いて思うように攻撃を展開できていない

日本

相手のパスミスに反応した宮澤がそのままボールを収めて持ち上がる。斜めのドリブルでペナルティエリア右に進入し、右足でシュートを放つも、至近距離で相手にブロックされてしまう

ノルウェー

GOOOOOAL!! ゴールキックの流れから、Cハンセンが相手をかわして右前方へスルーパスを送る。タイミングよく抜け出したリサが右サイドの相手陣深くからクロスを上げると、ゴール前に走り込んだレイテンが頭で合わせる。シュートは山下の頭上を越えてネットを揺らす

日本

変わらずに後方から攻撃を組み立てる。しかし、前線へのパスコースを封じられ、相手にはね返される

日本

センターサークル内から長谷川が左前方へ正確なロングフィードを供給。遠藤が反応するも、ビエルデに先に触られてつながらない

日本

ペナルティエリア手前の中央から田中美が右足でミドルシュートを放つが、うまくミートできず、枠には飛ばせない

ノルウェー

高さを生かしてゴールへ迫る。ハウグを起点としてボールを放り込むと、収めたハウグが前方へパス。受けたレイテンが左へ持ち出し、ペナルティエリア手前からミドルシュートを放つ。しかし、これは枠の外へ外れる

日本

左サイドを中心に攻め込むと、遠藤が左サイドの相手陣中央からクロスを上げる。相手にクリアされるも、ボールはペナルティエリア右の藤野の下へ流れる。藤野は縦に仕掛けて突破を図るが、相手に対応されてしまう

日本

左で相手を寄せ付け、機を見た清水が右サイドを駆け上がる。長谷川が相手陣中央から浮き球のパスを供給するも、相手に体を当てられてうまく収められない

日本

最終ラインでボールを回している間、遠藤は頻繁にアップダウンを繰り返してフリーになる動きを行っている

日本

相手陣中央の左でFKを獲得。キッカーの長谷川が右足でゴール前へ浮き球のパスを送るも、相手にクリアされる。こぼれ球を拾って2次攻撃を行うが、相手のブロックに阻まれて決定機は作り出せない

日本

この時間は清水が低い位置を取り、4バックのような形でボールを回す。その清水がペナルティエリア内へロングボールを送ると、田中美が反応。しかし、ミカルセンに処理されてしまう

ノルウェー

後ろでゆっくりとボールを動かし、ハーヴィケンが右前方へロングフィードを供給。しかし、ここは南がしっかりとはね返す

日本

味方の縦パスを収めた田中美が右へ散らすと、駆け上がってきた清水が収め、少し運んで中央へパスを送る。受けた藤野はターンして前方の長谷川へ預けるが、わずかに呼吸が合わず、ボールを失ってしまう

日本

南がピッチ中央から相手ディフェンスラインの背後を狙った浮き球を送る。反応した田中美が抜け出す動きを見せるも、高い相手のバックラインに阻まれる

日本

前を向いた宮澤が左前方へ展開。遠藤が受けてペナルティエリア左へ進入すると、マイナスの長野へパス。長野はすかさず縦パスを差し込むが、ペナルティエリア内の宮澤はうまく収められない

日本

ペナルティエリア手前の中央から田中美が右へ横パスを送る。長谷川の振り向きざまのトラップが流れると、サポートにきていた清水が反応。清水はペナルティエリア手前の右から右足を振り抜くが、枠をとらえられない

日本

右サイドの藤野が中央へラフなボールを送ると、宮澤が落とし、長谷川が収める。長谷川は相手を少し左へずらし、大外を駆け上がる遠藤を目掛けて絶妙なスルーパスを送る。しかし、わずかに球足が長くなってしまい、ゴールラインを割る

日本

相手陣の深い位置まで攻め込めてはいるが、いまだに大きな決定機には至っていない

アディショナルタイムは2分の表示

日本

ボールを収めた宮澤はペナルティエリア手前で相手を背負った田中美へ縦パスを差し込む。リターンをもらってゴールへ迫ろうとするが、相手のプレッシャーが勝り、田中美のパスがずれてしまう

前半総括 立ち上がりから猛攻を仕掛ける日本。セットプレーでも工夫を見せ、テンポの良いパスワークに加えてロングボールも活用するなど、ゴールに襲い掛かって優勢を築く。ハイボールの競り合いではさすがに分が悪いものの、セカンドボールの回収も早く、マイボールの時間を継続。この積極性と高い推進力が先制点につながる。しかし、高く上げたディフェンスラインの裏のスペースを使われて同点ゴールを献上。その後は息を吹き返したノルウェーの攻撃を許すものの、徐々に落ち着きを取り戻し、このまま同点でハーフタイムを迎えた。

両チームともにハーフタイムでの選手交代はなし

日本

左サイドの相手陣中央から遠藤が横パスをつけると、受けた宮澤がターンして右前方へパス。長谷川はトラップが浮いてしまうものの、うまくコントロールしてペナルティエリア手前から左足でボレーシュートを放つ。しかし、威力がなく、ミカルセンに処理されてしまう

ノルウェー

Tハンセンが左サイドを持ち上がると、相手を引き付けて中央へパス。反応した味方がダイレクトで前方へボールを送るが、うまく意図が合わない

日本

GOOOOOAL!! 左サイドの相手陣中央から遠藤が横パスを送り、受けた宮澤はペナルティエリア内へスルーパスを出す。受けた長谷川はうまく前を向けず、後方へ落とす選択をするが、これがずれて相手の下へ。しかし、リサもバックパスを誤り、これを高い位置を取っていた清水が拾うと、ゴールへ流し込む

ノルウェー

失点後は重心を前寄りにし、ボールを握って前進を試みる

ノルウェー

ハーヴィケンがじわじわと持ち上がって左前方へパスを送ると、Tハンセンがワンタッチでさらに前方へボールを送る。しかし、ここは高橋がしっかりと対応してチャンスは作らせない

日本

自陣の左サイドでボールを持たれると、遠藤や宮澤らが素早く囲い込んで自由を奪う

日本

再びボールを握り、ラインを高く保ってパスをつなぐ

日本

ボールを失ってもすぐに奪い返す。遠藤が左サイドの相手陣中央から斜めの浮き球を送ると、ペナルティエリア手前に走り込んだ藤野が体を張って落とす。しかし、これは味方につながらない

日本

自陣で長谷川が体を当ててボールを奪う。ボール保持へ移行するとすぐさま散らし役となり、まさにチームの核となっている

日本

相手陣でテンポよくパスがつながる場面が増えてきている。時折サイドからクロスを放り込むが、再三相手にクリアされている

ノルウェー

20ハーヴィOUT→9セーヴィクIN

ノルウェー

8リサOUT→18マーナムIN

日本

高橋が高い位置まで運び、右前方の藤野へ預けると、藤野は右サイドの相手陣中央から右足でクロスを供給。田中美が走り込むが、競り合った相手DFにクリアされる

日本

余裕を持って後方でボールを回す。南が左サイドの深い位置を狙ってロングフィードを蹴り込むが、反応した遠藤には合わない

日本

前線からプレスに来た相手を引き付け、長野が左でフリーとなっていた遠藤へパスを送る。遠藤はハーフウェーライン付近から右前方へ大きく展開すると、田中美が反応して抜け出す。しかし、わずかにボールが合わず、最後はタッチラインを割ってしまう

日本

長野が中盤で相手を揺さぶり、左サイドの遠藤へボールを渡す。遠藤は左サイドの相手陣深くから左足で低いクロスを送るが、ニアサイドで相手にクリアされてしまう

日本

相手陣中央から宮澤が相手のセンターバックの間を通す鋭いスルーパスを供給。藤野が反応していたが、わずかに合わない

日本

田中美がポストプレーで左へボールを散らすと、受けた宮澤が左サイドの相手陣深くで相手と対じ。時間を掛けながら相手をずらし、ペナルティエリア左角付近からクロスを送る。しかし、シュートシーンにはつながらない

日本

11田中美OUT→9植木IN

日本

植木がいきなりチャンスを作る。右サイドで相手に粘り勝って前進すると、ペナルティエリア右でエンゲンをかわし、右足で折り返す。対応に戻った相手に当たってあわやという場面になるが、ミカルセンに落ち着いて処理される

ノルウェー

4TハンセンOUT→14ヘーゲルベルグIN

ノルウェー

左CKを獲得。キッカーのCハンセンが右足でふわりと浮かせたクロスを上げるも、熊谷がしっかりとヘディングでクリアする

日本

前掛かりになっている相手のプレスをショートパスでうまく回避する

ノルウェー

Cハンセンが右サイドからフェイントを駆使して切れ込むと、長谷川に当たり、ペナルティエリア右のセーヴィクの下へボールが転がる。セーヴィクはターンしてファーポストを狙ったシュートを放つが、枠の左に外れてしまう

ノルウェー

右サイドからCハンセンが味方とのパス交換で切れ込み、ペナルティエリア手前の中央のマーナムへ預ける。マーナムは右足で強烈なミドルシュートを放つも、山下が正面でセーブする

日本

後方でボールを握る相手に対して植木が粘り強くアプローチを行う

日本

GOOOOOAL!! 自陣で縦パスを受けた藤野が前を向いて斜めに運び、ハーフウェーライン付近から鋭いスルーパスを送る。完全に抜け出した宮澤がペナルティエリア手前の中央から冷静に左足で流し込み、大きな3点目を奪う

ノルウェー

左サイドを崩し切り、味方が低いクロスを上げる。ゴール前のヘーゲルベルグが左足でダイレクトシュートを放つも、枠を大きく外してしまう

日本

藤野がドリブルで持ち上がり、相手陣中央から左前方へパスを送る。宮澤が受けてフリーとなるが、オフサイドの判定を受ける

ノルウェー

植木と競り合ったエンゲンが座り込むが、すぐに立ち上がってプレーに復帰する

日本

長谷川が果敢に前へ出てボールを奪うと、相手陣中央の左から思い切ってロングシュートを放つ。しかし、これはミカルセンに簡単に処理されてしまう

ノルウェー

13ビエルデOUT→3ホルテIN

日本

ピッチ中央から長谷川が左前方へ展開。宮澤は受けてペナルティエリア左へ進入し、中央へ折り返す。植木がダイレクトでシュートを放つも、近い距離で相手DFにブロックされてしまう

日本

右CKを獲得。キッカーの長谷川はショートコーナーを選択し、右サイドの相手陣深くでパスをつなぐ。しかし、清水のパスがずれてしまい、相手ボールとなる

ノルウェー

右サイドの相手陣深くからCハンセンがクロスを上げると、ファーサイドで味方が折り返し、ゴール前のセーヴィクがヘディングで合わせる。しかし、山下がスーパーセーブでチームを救う

アディショナルタイムは5分の表示

日本

この時間になっても宮澤は高い位置から相手にプレッシャーを掛け続け、相手のパスミスを誘う

日本

左サイドで宮澤、植木、長谷川の3人が三角形の形でボールを回し、時計の針を進める

ノルウェー

前線へロングボールが送られると、ヘーゲルベルグが頭でそらす。しかし、チャンスにはつながらない

ノルウェー

右サイドの相手陣深くからCハンセンが高いクロスを放り込む。ファーサイドの味方が折り返すが、熊谷がクリアする

試合総括 日本は高く、かつ統率された「赤い壁」を前にして攻めあぐむ。それでも、スピード感のあるパス回しから好機を作り、清水梨紗が決めて勝ち越しに成功。リードを奪うと、再びボールを握って相手の焦りを誘う。後方で落ち着かせたと思えば、サイドへの展開でディフェンスラインを下げさせてゲームをコントロール。終盤に向けてギアを上げてきたノルウェーに攻め込まれて肝を冷やす場面もあったが、前掛かりとなった相手の隙を突く。うまく抜け出した宮澤ひなたがダメ押しとなるゴールを挙げて勝負ありとなった。